オオナルコユリ

 キジカクシ科アマドコロ属の多年草(学名:Polygonatum macranthum)

 全国に分布。口丹波地域では山地の半日陰の林縁などで時々見かける。名前の通り大型のナルコユリで、ナルコユリのように群生しているところは見たことが無い。地下に大きな根茎があり、1年に1節分生長する。茎には稜が無く断面は円形で粉白色をしている。草丈は100cmをはるかに超えるものもある。葉は互生し、柄は無くやや茎を抱く。葉腋から長い花柄を垂らして、花を2~4個つける。1株につく花は全部で30個以上にもなる。花の長さは30mm前後とこの仲間の中では大きく鐘形をしている。花被片は6個。花の色は白色で、花冠の内側が淡緑色をし、濃い緑色の条が入っている。雄しべの花糸に突起状の短毛が生えているが、肉眼では確認できないほど小さい。果実は液果で熟すと黒く変色する。


 花期は5月-6月頃。


オオナルコユリ オオナルコユリ
オオナルコユリの果実  2015年8月  京丹波町 オオナルコユリの果実  2015年8月  京丹波町
オオナルコユリ オオナルコユリ
花被片は6個  2015年5月  植栽 花は下から咲き上がる  2015年5月  植栽
オオナルコユリ オオナルコユリ
花の長さは30mm以上  2015年5月  植栽 雄しべが雌しべを囲んでいる  2015年5月  植栽
オオナルコユリ オオナルコユリ
雄しべの下部は花被片に合着している  2015年5月  植栽 雄しべの突起は…微妙  2015年5月  植栽
オオナルコユリ オオナルコユリ
葉の基部はやや茎を抱く  2015年5月  植栽 葉の裏面  2015年5月  植栽
オオナルコユリ オオナルコユリ
生長途上のオオナルコユリ  2014年5月  京丹波町 太い根茎  法面崩落で全体が露出していたので採取した  2014年5月  京丹波町
オオナルコユリ オオナルコユリ
茎の先端近くには果実は無かった  2014年7月  京丹波町 真下から  2014年7月  京丹波町
オオナルコユリ オオナルコユリ
大きいので一際目立っていた  2014年6月  京丹波町 多くの若い果実をぶら下げていた  2014年6月  京丹波町
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