オオキヨズミシダ

 オシダ科イノデ属の多年草

 常緑のシダ植物。福島県以西の本州、四国、九州に分布。山地の林縁などに生育し、口丹波地域では稀なシダ。根茎は短く、葉は叢生する。葉柄基部の鱗片は卵状長楕円形で、色は褐色。葉柄は普通葉身よりもはっきりと短いが、時にほぼ同長のこともある。中軸の鱗片は線状披針形で黒褐色をしている。葉は2回羽状複葉で表面は緑色をして光沢がある。羽片外側半分の小羽片の基部は羽軸に流れて翼となる。ソーラス(胞子嚢群)は小羽片の中間から中肋よりにつく。包膜は円形。
 よく似たヒメカナワラビは、ソーラスが葉身下部、羽片基部の方からつき始めるが、本種は真逆の葉身先端、羽片先端部分からつき始める。ソーラスが葉身裏面全体につけば、区別するのは難しい。オニイノデは中軸の鱗片が披針形で褐色。




オオキヨズミシダ オオキヨズミシダ
明るい林縁に生えるオオキヨズミシダ  2016年2月  亀岡市 ヒメカナワラビとよく似ている  2016年2月  亀岡市
オオキヨズミシダ オオキヨズミシダ
羽片はヒメカナワラビよりもやや幅が大きい?  2016年2月  亀岡市 葉柄は普通葉身よりも短い  2016年2月  亀岡市
オオキヨズミシダ オオキヨズミシダ
葉柄基部の鱗片は褐色  2016年2月  亀岡市 葉柄基部鱗片の下部は濃褐色  2016年2月  亀岡市
オオキヨズミシダ オオキヨズミシダ
葉柄中部の鱗片  2016年2月  亀岡市 中軸の鱗片は黒褐色  2016年2月  亀岡市
オオキヨズミシダ オオキヨズミシダ
中軸の鱗片は線状披針形  2016年2月  亀岡市 葉の表面  2016年2月  亀岡市
オオキヨズミシダ オオキヨズミシダ
ソーラスは葉の上部からつく  2016年2月  亀岡市 ソーラスは羽片の先端部からつく  2016年2月  亀岡市
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