オオハンゲ

 サトイモ科ハンゲ属の多年草(学名:Pinellia tripartita)

 関東地方以西の本州、四国、九州に分布し、口丹波地域では山地の湿った林縁、林内に生育している。日本固有種。地下の塊根(芋)は扁球形。直径3~5㎝ほど。上部から発根する。草丈20~45㎝。塊根から出る葉は1~4個。緑色の長い葉柄があり、近縁種のカラスビシャクのようなムカゴはつけない。成体の葉身は3深裂し、裂片は広楕円形~楕円形で先端はやや尾状に尖る。花茎の先に1個の花序(肉穂花序)をつけ、花序は仏炎苞に包まれて見えない。仏炎苞は緑色~帯紫色で少しくびれ、長さ6~10cmほど。筒部はしっかりと閉じられ、舷部は卵形。付属体は長く直立し、長さ20~25㎝ほどあり、よく目立つ。京都府レッドデータ・ブック2015では準絶滅危惧種にランクされ、府内では稀な植物。

 花期は6-8月頃。


オオハンゲ オオハンゲ
林内に生えるオオハンゲ  2020年6月 (南丹市) 花茎は葉柄と同長かやや短い  2020年6月 (南丹市)
オオハンゲの葉 オオハンゲの葉
葉柄は淡緑色 葉身裏面の葉脈は隆起する 2020年6月(南丹市) 葉身は3深裂する  2020年6月 (南丹市)
オオハンゲの葉 オオハンゲの仏炎苞
葉は中央裂片が最も大きい  2020年6月 (南丹市) 仏炎苞はややくびれる  2020年6月 (南丹市)
オオハンゲ(動画)
2020年6月  (南丹市)
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