オニトウゲシバ

 ヒカゲノカズラ科コスギラン属の多年草

 常緑のシダ植物。本州南部から四国、九州に分布し、口丹波地域では山麓から山頂にかけて林道沿いのやや湿った斜面などで見られる。高さは10~20cmほど。茎は斜上または直立して葉は輪生状に多数つく。茎の下部と中ほどで枝を分け、上部の枝の葉脇に白い二枚貝形のソーラス(胞子嚢群)を1個ずつつける。また上部の枝につく葉はそれ以下につく葉に比べるとかなり小さい。葉の色は鮮緑色~濃緑色で、葉には葉柄があり葉身は披針形の鋭鋸歯縁。シダ植物なので花は咲かない。
 葉の幅の広さによって名前が違い、「京都府草木誌」には幅が1~2mmのものはホソバトウゲシバ、2~3mmのものはヒロハトウゲシバ、6~7mmのものはオニトウゲシバと分類されている。また京都府レッドデータブック2015には「ヒロハ型との間に移行型があり、分類がやや難しい」とあり、下の画像のトウゲシバはヒロハの移行型の可能性もある。



オニトウゲシバ オニトウゲシバ
上下で葉の大きさが違う  2015年1月  南丹市 若い株  2015年1月  南丹市
オニトウゲシバ オニトウゲシバ
葉の裏面  2015年1月  南丹市 この葉の幅は5mmあった  2015年1月  南丹市
ホソバトウゲシバとヒロハトウゲシバ(動画)
2918年1月~2月 南丹市・亀岡市
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