オヒガンギボウシ

 キジカクシ科ギボウシ属の多年草(学名:Hosta longipes var. aequinoctiiantha)

 イワギボウシの変種で、西日本に分布すると言われている。草丈10~40cmほどで、渓流沿いの岩場の狭い割れ目に根をおろして、岩にしがみつくように生えている。また日当たりはあまり好まないように思える。葉は卵形で厚みがあり硬質。片側に走る葉脈の数は、オオバギボウシなどよりもかなり少ない。また葉裏の脈上には突起物がなく滑らか。葉の縁は小さく波打っている。花は総状花序に多数つき、下から順に咲いていく。花の色は白色に紫が混じる。苞は開花後も残り、開花時に枯れてしまうイワギボウシと区別できる。苞の先端には白い突起状のものが見られる。 京都府レッド・リストでは準絶滅危惧種に入っている。

 花期は8月-9月頃。

 ※以下の画像はすべて同じ岩場に生えるギボウシですが、中には花のつけ根に苞が見られないものがあります。イワギボウシが一緒に生えている可能性も考えられます。


オヒガンギボウシ オヒガンギボウシ
2013年10月  右京区京北産 2013年10月  右京区京北産
茎にある白い点は雨粒   2013年8月  右京区京北 苞は確認できる   2013年8月  右京区京北
オヒガンギボウシ? オヒガンギボウシ
苞が見られない   2013年8月  右京区京北 2013年8月  右京区京北産
オヒガンギボウシ オヒガンギボウシ
葉裏   2013年8月  右京区京北産 花芽と苞   2013年8月  右京区京北産
オヒガンギボウシ オヒガンギボウシ
2013年6月  右京区京北 2013年6月  右京区京北
オヒガンギボウシ オヒガンギボウシ
2013年6月  右京区京北 2013年6月  右京区京北
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