オグラコウホネ

 スイレン科コウホネ属の多年草(学名:Nuphar oguraense)

 本州、四国、九州に分布。溜池や湖沼などの止水域に生える浮葉植物。浮葉は広卵形で鈍頭。葉柄は細くしなやかで、水深の浅い場所でも水面から飛び出た抽水形にならないのが大きな特徴。浮葉がなく沈水葉のみの状態でも開花する。京都の巨椋池が本種の基準産地で地名が名前になっているが、京都府では他に丹波地方にも自生していた。巨椋池のものは干拓で消滅し、丹波でも開発が進み減少し、現在は僅かに残るのみとなっている。
 京都府のRDBには絶滅寸前種。環境省RDBは絶滅危惧Ⅱ類(VU)。近畿RDBは絶滅危惧種Aにそれぞれ記載されている。


 花期は6月-10月頃。


オグラコウホネ オグラコウホネ
水中を埋め尽くす水中葉   2014年7月  亀岡市 2014年7月  亀岡市
オグラコウホネ オグラコウホネ
浮葉ななくても花をつける   2014年7月  亀岡市 水上葉は浮葉となる   2014年7月  亀岡市
オグラコウホネ オグラコウホネ
水中葉   2014年7月  亀岡市 2014年7月  亀岡市
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