ノアザミとシロバナノアザミ

 キク科アザミ属の多年草(学名:Cirsium japonica)

 本州、四国、九州の野山に生えるアザミで、口丹波で春から初夏にかけて開花するアザミは、本種と本種の変種と言われるケショウアザミだけだろう。山地に生えるものは山麓付近までで、中腹より上に行くとヨシノアザミなどが自生している。上手く棲み分けているように思える。また日当たりを好むので、平地の方が暮らしやすいのだろう。
 草丈は50~100cmほどで、根生葉は花期も残り、茎葉の基部は茎を抱き、鋸歯には鋭い棘がある。うっかり触ると深く刺さり出血することもある。花は紅紫色で、径約4cmほどあり美しい。総苞片を触るとネバネバしている。秋に返り咲きしている本種を見ることがよくある。茎に毛が多いものや少ないものが見られる。

 ノアザミの頭花が白色の品種はシロバナ(ノ)アザミ(f. leucanthum)と呼ばれ、口丹波地域にも稀産する。

 花期は4月-8月頃。


ノアザミ ノアザミ
2013年5月  京丹波町 2013年5月  右丹波町
ノアザミ ノアザミ
2013年5月  右丹波町 2013年5月  右京区京北
ノアザミ ノアザミ
2013年5月  右京区京北 2013年5月  右京区京北
ノアザミ ノアザミ
2013年5月  右京区京北 2013年5月  右京区京北
ノアザミ ノアザミ
2013年5月  右京区京北 2013年3月  亀岡市
ノアザミ ノアザミ
2010年6月  右京区京北 2010年6月  右京区京北
以下はシロバナアザミ
シロバナノアザミ シロバナノアザミ
湿った林縁に生育していた  2017年6月  南丹市 2017年6月  南丹市
シロバナノアザミ シロバナノアザミ
頭花  2017年6月  南丹市 頭花  2017年6月  南丹市
シロバナノアザミ シロバナノアザミ
総苞はねばり、多数のアリの死骸がついていた  2017年6月  南丹市 ツボミ  2017年6月  南丹市
ノアザミとその仲間たち(動画)
2018年5月  亀岡市ほか
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