ナヨクサフジ

 マメ科ソラマメ属の越年草(学名:Vicia villosa subsp. varia)

 ヨーロッパ原産の帰化植物。本州、四国、九州に分布し、口丹波地域では市街地近郊の道端などに生えるツル性の1年草。秋に芽生えて越冬後、暖かくなると茎がのび始める。茎はよく分枝し、巻きひげを他の植物らに絡めながら広がる。茎には稜があり全長2m程度になる。葉は偶数羽状複葉で互生し、狭楕円形の小葉が10対ほどつく。葉の先端は巻きひげとなる。葉腋から総状花序を出し、花は花序の片側のみにかたよって多数つく。花は蝶形花で長さは15mm程度。花柄があり、萼筒の下側につく。旗弁の爪部(筒状部)の長さが舷部の約2倍あるのが本種の大きな特徴。花色は紫色で美しい。


 花期は5月-8月頃。


ナヨクサフジ ナヨクサフジ
路傍の草地に生えるナヨクサフジ  2015年5月  京丹波町 花序にはたくさんの花がつく  2015年5月  京丹波町
ナヨクサフジ ナヨクサフジ
花は花序の片側だけにつく  2015年5月  京丹波町 ツボミ 花序は葉腋から出る  2015年5月  京丹波町
ナヨクサフジ ナヨクサフジ
旗弁部は小さく反る  2015年5月  京丹波町 花柄は萼筒の下につく  2015年5月  京丹波町
ナヨクサフジ ナヨクサフジ
葉の先端は巻きひげになる  2015年5月  京丹波町 茎には稜があり葉の基部には托葉がある  2015年5月  京丹波町
ナヨクサフジ(動画)
2020年4月  (亀岡市)
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