ナツノハナワラビ

 ハナヤスリ科ハナワラビ属の多年草

 夏緑性のシダ植物。北海道、本州、四国、九州の中部以北に分布。口丹波地域では山間部の湿った半日陰に生えるが、近年は京都府内全域でシカの食害がひどく、府の準絶滅危惧種に指定されている。
 栄養葉は三出葉的に3~4回羽状で、ソーラス(胞子嚢群)は直立の葉状枝につき、全体で円錐状となる。葉は薄い草質で羽片には柄があり、小羽片の縁は深い鋸歯となる。胞子葉をつけない若いものはセリ科植物のように見える。よく似たナガホノナツノハナワラビは、羽片の鋸歯が浅い。




ナツノハナワラビ ナツノハナワラビ
葉状枝のついた個体  2017年5月  右京区京北 展開途中の葉状枝  2017年5月  右京区京北
ナツノハナワラビ ナツノハナワラビ
沢沿いの草地に生える若い個体  2016年5月  右京区京北 羽片基部の小羽片は小さい  2016年5月  右京区京北
ナツノハナワラビ ナツノハナワラビ
葉の表面  2016年5月  右京区京北 葉の裏面  2016年5月  右京区京北
ナツノハナワラビ ナツノハナワラビ
葉柄の基部  2016年5月  右京区京北 葉柄の上部  2016年5月  右京区京北
ナガホノナツノハナワラビとナツノハナワラビ(動画)
2018年4月・6月  右京区京北
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