ナツエビネ

 ラン科エビネ属の多年草(学名:Calanthe reflexa)

 本州、四国、九州の山地に分布。口丹波では冷涼な日陰に自生しているが数は多くない。常緑で春に新葉が出るまで昨年の葉は残る。葉は根生葉で、エビネが2~3枚に対し本種は3~5枚束生する。葉は狭楕円形で先端は尖がり、縦じわが目立つ。花には3個の萼片(背萼片X1、側萼片X2)があり、それぞれ花の上部で反り返り、花弁も3個(側花弁X2、唇弁X1))で最下の唇弁は3裂している。花の色は明るい淡紅紫色で、長さ20~40cmの花茎に10~20個つく。花の色は時間の経過とともに色褪せて白くなっていく。葉は若干サルメンエビネに似るが、京都府で花が夏に咲くエビネ類は本種のみ。
京都府のRDBで絶滅危惧種、環境省RDBでは絶滅危惧II類(VU)のランクに記載されている。


 花期は7月-8月頃(口丹波では8月中旬以降)。


ナツエビネ ナツエビネ
小群落   2014年8月  南丹市 この時期にシカの食害は見られない   2014年8月  南丹市
ナツエビネ ナツエビネ
2014年8月  南丹市 開花直前のツボミ   2014年8月  南丹市
ナツエビネ ナツエビネ
2014年8月  南丹市 2014年8月  南丹市
ナツエビネ ナツエビネ
2014年8月  南丹市 2014年8月  南丹市
ナツエビネ ナツエビネ
ナツエビネの花   2014年8月  南丹市 病気? 花茎が黒く壊死したもの   2014年8月  南丹市
ナツエビネ ナツエビネ
花茎はまだのびていない   2014年7月下旬  南丹市 前年の葉。新芽も出ている   2014年5月  南丹市
ナツエビネ ナツエビネ
花茎よりも先に葉が展開する   2014年5月  南丹市 木に登る(着生する)ことが多い   2014年4月  南丹市
ナツエビネ(動画)
2017年11月および2018年5月・8月  南丹市
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