ナガエミクリ

 ガマ科ミクリ属の多年草(学名:Sparganium japonicum)

 全国の湖沼や河川に生える単子葉類の多年草。基本的には抽水植物で、河川の流水中などでは沈水形も見られる。特に沈水形では葉はよくのびて130cmほどにもなる。京都府のRDB情報を見ると、溜池などの止水域よりも河川や水路の流水域に生育することが多いとあるが、口丹波では溜池、河川両方に自生している。葉は線形で全縁。抽水形の葉は裏側に稜があり、断面は三角形をしている。地下茎がよくのびて増殖し群生する。そのため流水中のものなどは、花をつけなくても数を増やすことができる。抽水形では初夏頃から花茎を立ち上げ、上部に雄性花序をつけ、下部に雌性花序がつく。雌性花序のうち最下の1~3個には柄があり、柄が主軸と合着しない点で、ヤマトミクリと見分けることができる。
 京都府RDB絶滅寸前種、環境省RDB準絶滅危惧種(NT)、近畿RDB準絶滅危惧種。
 

 花期は6月-9月頃。


ナガエミクリ ナガエミクリ
ナガエミクリ  2015年7月  南丹市 最下の雌性花序の柄が葉腋から出ている  2015年7月  南丹市
ナガエミクリ ナガエミクリ
小川に生えるナガエミクリ  2015年6月  亀岡市 2015年6月  亀岡市
ナガエミクリ ナガエミクリ
2014年1月  亀岡市 2014年1月  亀岡市
ナガエミクリ ナガエミクリ
渇水で倒れていた   2013年6月  亀岡市 渇水前、上部の葉は浮葉だった   2013年6月  亀岡市
ナガエミクリ(動画)
2018年7月  亀岡市
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