ナガバモミジイチゴ

 バラ科キイチゴ属の落葉低木(学名:Rubus palmatus)

 中部地方以西の本州、四国、九州に分布。口丹波地域では陽当たりの良い山の斜面、林道沿いなどに多い。樹高は1~2mほどで、最初は直立し、幹(茎)の途中から横向きまたはやや下向きにのびる。幹や枝には開出した刺がまばらにつく。葉は単葉で互生。柄があり葉身は3~7cmほどの長卵形。変異が大きく、普通は3~5裂しているが、切れ込まない葉もある。切れ込む葉は真ん中の裂片が最も長くなり、鋭頭で尾状にのびるものもある。葉の縁は重鋸歯となる。花は葉の展開が始まると咲き始め、白色の5弁花を下向きにつける。花はまだ山に花の少ない早春に咲くのでよく目立つ。萼片は狭卵形で有毛。果実は集合果で、6~7月に熟すと20mmほどになり、瑞々しい橙黄色に色づいて食べても美味しい。


 花期は3-4月頃。


ナガバモミジイチゴ ナガバモミジイチゴ
こういう姿でよく生えている  2016年4月 京丹波町 展葉とほぼ同時に花が咲く  2016年4月 京丹波町
ナガバモミジイチゴ ナガバモミジイチゴ
熟した果実  萼片や雄しべは反り返っている  2014年6月 右京区京北 ツボミ  2014年4月 京丹波町
ナガバモミジイチゴ ナガバモミジイチゴ
葉は中央の裂片が最も長い  2014年4月 京丹波町 花弁の数が多い花もある  2014年4月 京丹波町
ナガバモミジイチゴ ナガバモミジイチゴ
ツボミ  萼には毛が生えている  2013年3月 南丹市 花は下向きに咲く  2013年3月 南丹市
ナガバモミジイチゴ ナガバモミジイチゴ
樹形  2013年3月 南丹市 花弁は5個  雄しべは多数ある  2011年4月 南丹市
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