ナチシダ
イノモトソウ科イノモトソウ属 本州、四国、九州に分布する常緑シダ。大型の多年草で京都府内では2000年以降に初めて発見され、府の2015年版レッドデータ・ブックで絶滅危惧種に指定された。根茎は短く斜上する。葉には太くて長い柄があり、茶褐色の鱗片がつく。葉身は基部で3岐し、各側枝は後ろ側に1個の枝を出すため、真上から見ると5角形にみえる。各枝とも2回羽状深裂。ソーラス(胞子嚢群)は辺縁に並び、辺縁は内側に巻いて包膜となる。ソーラスのつかない裂片の縁には微鋸歯がある。口丹波地域では未確認。 |
谷の湿った場所に生えるナチシダ 2019年6月 (京都市) | 各枝は2回羽状深裂する 2019年6月 (京都市) | ||
葉柄や中軸は黄褐色~暗紫色 2019年6月 (京都市) | 中軸や羽軸に白色の微毛が散生する 2019年6月 (京都市) | ||
ソーラスをつけない裂片は鋸歯縁 2019年6月 (京都市) | 葉の表面には光沢がある 2019年6月 (京都市) | ||
ソーラスは辺縁に1列に並ぶ 2019年6月 (京都市) | 裂片の中肋にも微毛が生える 2019年6月 (京都市) | ||
ナチシダ(動画) | |||
2019年6月 京都市 | |||
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