ムラサキサギゴケ(サギゴケ)

 サギゴケ科サギゴケ属の多年草(学名:Mazus miquelii)

 平地、特に耕作地の日当たりのよい湿った土壌で小さな群落を作っていることが多く、花の盛期にはまるで田んぼの畦道に紫の絨毯がひかれたような光景も見られる。繁殖力は旺盛で、葡匐枝を伸ばしてどんどんと勢力を広げるために「コケ」のようにはびこるという意で、コケでもないのにこんな名前がついたのだとか。背は低く数枚の葉は互生する。花は唇形花で上唇は2裂し下唇は3裂している。下唇内側に2条の白い隆起があり、黄褐色の斑点が目立つ(斑点の無いものも稀にある)。果実は蒴果。
 口丹波ではこのムラサキサギゴケが圧倒的に多いのだが、時々白い花のものも見つかる。白い花のものは単にサギゴケまたはサギシバと呼ばれることが多い。


 花の盛期は4月-5月頃(厳冬期以外ほぼ年中花が見られる)。


花弁の下唇が白く、上唇が紫色のもので、サギシバとの雑種かあるいは突然変異かと思われる   2014年4月 南丹市
ムラサキサギゴケ ムラサキサギゴケ
霜にあたらなければ真冬にも咲く  2012年12月  自宅庭(軒下) 2012年4月 京丹波町
ムラサキサギゴケ ムラサキサギゴケ
2012年4月  京丹波町 2012年1月  自宅庭
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