モミジガサ
キク科コウモリソウ属の多年草(学名:Cacalia delfiniifolia) 全国に分布し、口丹波では山地の渓流や谷川沿いの日陰で湿り気の多い場所に生えている。茎は直立して大きなものでは100cm近くになる。葉は互生し、長い柄があり、葉身は掌状に中裂し、各裂片の縁は鋸歯になる。茎頂の花序に目立たない白色の頭花を多数つける。頭花は5個の筒状花からなり、小花の花冠は5裂している。(花の画像はありません) 口丹波地域では本種を目にする機会が少なく、亀岡市の自生地は山道沿いにあり、マツタケのシーズン前にきれいに草刈が行われる。加えてシカによる食害も見られ、花をつける株は殆ど無い状態で、将来の存続を危惧している。 よく似たものにテバコモミジガサがある。全体的に小型で葉の裏側の葉脈が網の目状に浮き出る特徴があるというが、京都府内には記録がない。 花期は8月-9月頃。 |
茎頂に花序ができる 2016年8月 右京区京北 | ツボミ 2016年8月 右京区京北 |
茎上部の葉腋からも花序が出ていた 2016年8月 右京区京北 | 花序 ツボミは白緑色をしている 2016年8月 右京区京北 |
花は上部から咲き出す 2016年8月 右京区京北 | 花序や花柄に短毛が生える 2016年8月 右京区京北 |
総苞は筒状 総苞片は5個で短毛が生える 2016年8月 右京区京北 | 小花の花冠は5裂する 2016年8月 右京区京北 |
若い葉ではないが表面に毛が生えていた 2016年7月 高槻市 | 葉の裏面 2016年7月 高槻市 |
木陰に生えるモミジガサ 2016年6月 右京区京北 | 葉 2016年6月 右京区京北 |
2014年7月 亀岡市 | 若い葉では表面にも毛が生えている 2014年7月 亀岡市 |
2014年7月 亀岡市 | 葉は互生する 2014年7月 亀岡市 |
葉の裏側 毛が生えている 2014年7月 亀岡市 | 茎と葉柄 2014年7月 亀岡市 |
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