ミヤマハコベ

 ナデシコ科ハコベ属の多年草(学名:Stellaria sessiliflora)

 全国に分布し、口丹波では山地の渓流や小さな沢近くの、日陰で湿った場所に生えている。茎は地面を這って、上部で斜上または直立する。草丈は10~30cmほど。茎には2列になって毛が生えているが、1列のものもあるように思える。葉は対生し、有毛の柄があり、葉身は広卵形で先端は鋭く尖る。葉の表面は無毛で、裏面の主脈上に短い毛が生えている。上部の葉腋から長い花柄をのばして、白色の花を1個つける。花の直径は10~15mmあり、ハコベの仲間では大きくてよく目立つ。花弁は5枚で萼片よりも長く、2深裂している。萼には長い開出毛が生えている。


 花期は4月-7月頃。


ミヤマハコベ ミヤマハコベ
2014年5月  右京区京北 岩にもたれるようにして立ち上がっていた   2014年5月  右京区京北
ミヤマハコベ ミヤマハコベ
萼には白い毛が目立つ   2014年5月  右京区京北 雄しべは10本   2014年5月  右京区京北
ミヤマハコベ ミヤマハコベ
2014年5月  右京区京北 2014年5月  右京区京北
ミヤマハコベ ミヤマハコベ
茎には2筋の毛の列がある   2014年5月  右京区京北 葉の表面は無毛   2014年5月  右京区京北
ミヤマハコベ ミヤマハコベ
葉柄や葉裏の主脈上に毛が生える   2014年5月  右京区京北 花弁が散った後   2014年5月  右京区京北
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