ミヤマフユイチゴ

 バラ科キイチゴ属の常緑小低木(学名:Rubus hakonensis)

  関東地方以西の本州、四国、九州に分布するツル性の樹木。普通のフユイチゴは平地の藪の中などにも生育するが、本種は主に山地の林縁や渓流に沿う斜面などに生育している。茎は普通無毛で刺は下向きにつく。葉は互生。広卵形で3~5浅裂し、先端が尖り、縁は小さい鋸歯縁で、鋸歯の先端は芒状となる。葉は表面は無毛で裏面脈上に短毛が生える。枝先や葉脇に花序を形成し、白色の花が数個混み合ってつく。花弁は萼片よりも短い。果実は集合果で、赤く熟すと食べられる。よく似たフユイチゴは葉の先端が丸く、葉の裏側や萼に毛が多く生えている。


 花期は8-10月頃。


ミヤマフユイチゴ ミヤマフユイチゴ
熟した果実  2016年12月 南丹市 葉の裏面は灰白緑色  2016年12月 南丹市
ミヤマフユイチゴ ミヤマフユイチゴ
葉の表面は濃緑色  2014年8月 亀岡市 ミヤマフユイチゴの花  2014年8月 亀岡市
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