マルバスミレ

 スミレ科スミレ属の多年草(学名:Viola keiskei)

 本州、四国、九州に分布し、口丹波地域では日当たりの良い山の斜面に生える無茎種のスミレ。葉は広卵形で、基部は心形。葉の裏面は淡い緑色をしている。両面に毛が密生しているものが多く、ケマルバスミレ(Viola keiskei forma okuboi)と呼ばれるが、ここでは両者を区別していない。花の直径は2cmほどで、色は白色。花弁に紫条が入り、特に下唇弁に多い。側弁は無毛のものと有毛のものがあり、花の中心が淡い黄色または黄緑色を帯びるものがある。花弁の縁が波打つものもある。花柱は逆三角形で、距は太く紫条または紫色の斑紋が見られる。香りは殆ど無い。
 西日本には少ないスミレと言われ、京都府では府の南部では絶滅状態で、中部以北でも発見例が少なく、2013年に絶滅寸前種にランスアップされた。管理人が見つけた自生地でも数は非常に少ない。


 花期は4月-5月頃。


マルバスミレ マルバスミレ
夏の葉   2014年8月  産地は非公開 夏の葉   2014年8月  産地は非公開
マルバスミレ マルバスミレ
花弁の縁が波打っている   2014年4月  産地は非公開 側弁に毛が生えたタイプ   2014年4月  産地は非公開
マルバスミレ マルバスミレ
距は標準品よりも少し短いが太い   2014年4月  産地は非公開 2014年4月  産地は非公開
マルバスミレ マルバスミレ
2014年4月  産地は非公開 若い葉には毛が目立つ  2014年4月  産地は非公開
マルバスミレ マルバスミレ
葉の表面  2014年4月  産地は非公開 葉の裏面  2014年4月  産地は非公開
マルバスミレ(動画)
2021年4月 (産地は非公開)
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