マルバマンサク

 マンサク科マンサク属の落葉小高木(学名:Hamamelis japonica var. discolor f. obtusata)

 北海道、本州の日本海側(鳥取県以北)に分布。口丹波地域では北部豪雪地帯の山地に生育している。マンサクの変種で、葉の上半分が半円形をしているのが特徴。樹皮は灰褐色。葉は互生し、広倒卵形または菱形。縁には波状の鋸歯がある。花は葉が出る前の早春に咲き、花弁4個は線形でリボン状。細い錦糸卵が4個ついているような感じ。花弁の色は黄色。雄しべは4個。仮雄しべも4個で、雌しべの柱頭は2個ある。萼の内側は紅紫色を帯びる。果実は蒴果で、長さ10mmほどの卵形。短い毛が密生している。
 よく似たものにニシキマンサクがあり、ニシキマンサクは花弁の基部が赤味を帯びていて、京都府がタイプ産地。


 花期は3-4月頃。


マルバマンサク マルバマンサク
葉の上半分は半円形  2016年8月  南丹市 果実  2016年8月  南丹市
マルバマンサク マルバマンサク
果実の上部に2個の柱頭が残っている  2016年8月  南丹市 林縁で幹は斜上していた  2016年5月  南丹市
マルバマンサク マルバマンサク
葉の裏面  2016年5月  南丹市 雪が多く残っている中で開花が始まる  2016年3月  南丹市
マルバマンサク マルバマンサク
樹皮  2016年3月  南丹市 開花初期  2016年3月  南丹市
マルバマンサク マルバマンサク
雄しべの葯は黄色  2016年3月  南丹市 葉は花のあとに出る  2013年4月  南丹市
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