マネキグサ

 シソ科オドリコソウ属の多年草(学名:Lamium ambiguum)

 日本固有種。関東以西の本州、四国、九州に分布。口丹波地域では山地の木陰に生育しているが稀。京都府内では石灰岩、緑色岩地帯に生育するが、もともと希少な植物であり、近年はシカの食害により更に数を減らしている。地下茎でも増え、群生することもある。茎は直立して高さ40~70cmほどになる。茎には4稜あり断面は四角形。全体に短い毛が密生している。葉は対生し、茎にややまばらにつく。茎の下部の葉は広卵形で基部は浅い心形をし、茎の上部の葉は卵形で基部はクサビ形をしている。共に長い葉柄があり、葉の縁は不整な鋸歯縁。葉柄や葉の表面、葉の裏面脈上に毛が生えている。花は15~22mmの小さな唇形花で葉腋につく。花の色は赤紫色で、花の筒部は曲がらない。果実は4分果で秋に熟す。京都府絶滅危惧種。


 花期は8-9月頃。


マネキグサ マネキグサ
谷筋の斜面に生えるマネキグサ  2016年8月  右京区京北 花は葉腋につく  2016年8月  右京区京北
マネキグサ マネキグサ
葉の表面  2016年8月  右京区京北 葉の裏面  2016年8月  右京区京北
マネキグサ マネキグサ
判り辛いが花には白い縁取りがある  2016年8月  右京区京北 花は曲がらない  2016年8月  右京区京北
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