コウヤワラビ
コウヤワラビ科コウヤワラビ属の多年草 夏緑性のシダ植物。北海道、本州、九州に分布。口丹波では田の畦のような陽当たりの良い湿った場所に生えている。根茎は長く這い、群生することが多い。葉には2形(栄養葉と胞子葉)があり、栄養葉は単葉状複葉または2回羽状複葉で、長さは葉全体で30~60cmほど。葉柄には毛や鱗片はつかない。葉身は広卵形~三角状楕円形。羽片は披針形で鋭頭。羽片の縁は波打っている。下部羽片には柄のあるものがあり、基部はクサビ形。上部羽片の基部は中軸に流れて大きな翼となる。胞子葉は2回羽状複葉で、羽片はソーラス(胞子嚢群)を包んで球状をしている。胞子は冬に成熟する。また胞子葉は、生長途中で草刈などストレスを受けると栄養葉に変わろうとし、栄養葉と胞子葉の中間的な形になることがある。 |
混み合って群生するコウヤワラビ 2015年10月 南丹市 | 栄養葉の中に胞子葉が混じっている(中央やや左下) 2015年10月 南丹市 |
中央・栄養葉 右端・胞子葉 2015年10月 南丹市 | 栄養葉 2015年10月 南丹市 |
胞子葉 2015年10月 南丹市 | 栄養葉 長い葉柄がある 2015年10月 南丹市 |
栄養葉の表面 2015年10月 南丹市 | 栄養葉の裏面 2015年10月 南丹市 |
胞子葉 こちらも柄が長い 2015年10月 南丹市 | 胞子葉の羽片はソーラスを包んでいる 2015年10月 南丹市 |
中間型の葉 2015年10月 南丹市 | 中間型の葉 中軸上部には僅かに翼がある 2015年10月 南丹市 |
中間型の葉の表面 2015年10月 南丹市 | 中間型の葉の裏面 胞膜はあるがソーラスは無い 2015年10月 南丹市 |
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