コクラン

 ラン科クモキリソウ属の多年草(学名:Liparis nervosa)

 茨城県以西の本州、四国、九州に分布。口丹波地域では山地の林内に生育するが、自生地、数ともに少ない。クモキリソウ属の中にあって本種は常緑なのが最大の特徴。偽茎は多肉質な円柱形をしている。葉は広楕円形で、新葉の時以外は暗緑色。全縁で葉の表面の脈上はへこみ、先端は尖っている。花茎は直立し、高さ10~20cmほど。総状に暗紫色の花を数個~15個程度つける。花の構造は複雑で、萼片は針形、側花弁は線形、唇弁は倒卵形でそり返っている。唇弁の基部に2個の突起がある。果実は蒴果で倒卵状楕円形。種子の散布後に枯れても、翌年まで残ることが多い。種子は白色で0.5mm以下と小さく、非常に軽く風に散布される。結実率は高い。


 花期は6月-7月頃。


コクラン コクラン
常緑なので冬季も葉が残っている  2016年3月 京丹波町 前年の果実がまだついている  2016年3月 京丹波町
コクラン コクラン
花柄は長く 花はまばらにつく2015年7月 南丹市 正面から見た花 2015年7月 南丹市
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花  2015年7月 南丹市 新芽  2014年6月 南丹市
コクラン コクラン
未熟な果実  2013年8月 南丹市 新葉の展開とともに花序がのびる  2013年6月 南丹市
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ツボミ  2013年6月 南丹市 本年葉の隣に昨年の偽茎が2本見える  2013年2月 南丹市
コクラン コクラン
葉は広楕円形  2013年2月 南丹市 普通 数株まとまって生えている  2012年7月 京丹波町
コクラン(動画)
2017年2月・7月 南丹市
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