コカモメヅル

 キョウチクトウ科カモメヅル属の多年草(学名:Tylophora floribunda)

本州、四国、九州に分布。山野の草地や林縁などに生育する。細い茎は基物に巻きつきながら長く伸び、茎には毛が1列に並ぶかまたは無毛。葉は対生。(有毛の)葉柄があり葉身は長さ3~7cmの三角状卵形~卵状披針形。縁は全縁で、やや波打っているものも多い。葉の先端は鋭頭で基部は浅い心形となる。葉の脈上には毛が生える。花序は葉腋から出て、よく分枝する。小花柄は大変細い。花冠の直径は4~6㎜ほどで、色は暗紫色。5深裂して裂片は三角形。副花冠があり、雄しべは雌しべを囲んで下部で合着し、黄緑色の蕊柱(ずいちゅう)を形成する。果実は袋果。

花は日中は萎んでいることが多いのか、正午前後では見られないことが多く、夕方4時頃になるとちらほらと開き始めた。また京都府のRDBには記載されていないが、口丹波地域には数が少ないように思える。


 花期は7-9月頃。


コカモメヅルの花序 コカモメヅルのツル
花序はよく分枝する  2022年8月 南丹市 黒っぽいのが本種の蔓  2022年8月 南丹市
コカモメヅルの葉 コカモメヅルのツボミ
葉は対生 葉柄の毛は2列に並ぶ  2022年8月 南丹市 開花前の様子  2022年8月 南丹市
コカモメヅルの花 コカモメヅルの花
蕊柱の周囲に副花冠がある  2022年8月 南丹市 小花柄は無毛  2022年8月 南丹市
コカモメヅルの葉 コカモメヅル
葉身の先は尖り 基部は浅い心形  2018年8月 南丹市 蔓状の茎や枝は細い  2018年8月 南丹市
コカモメヅル(動画)
2022年8月 南丹市
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