コバンソウ

 イネ科コバンソウ属の一年草(学名:Briza maxima)

 ヨーロッパ原産で、観賞用として持ち込まれ、主に関東地方・北陸地方以西の本州、四国、九州に定着した帰化植物。茎は直立して叢生する。草丈10~60cmほど。茎や葉は無毛。葉は長さ20cm前後、幅10mm以下の線形。茎の上部に釣り糸のように細くて強靭な枝を出し、枝の先端に小穂をつける。1株あたり小穂は数個~10個ほどが下垂する。小穂は長さ15~20mmほどで小判のような形をして、やや厚みのある扁平で、淡緑色~黄褐色。小穂は有毛で陽射しを受けるとキラキラと輝いて美しい。小穂は8~18個の小花からなる。

 数年前、所用で丹後地方へ行った時、道端や田の畦にコバンソウが多く生育し、強い陽射しの中で涼し気に小穂を揺らしていた。以来口丹波地域でも見られないかと探していると、意外と身近な場所にあることが判った。しかしまだ現状では口丹波地域には少ない帰化植物と思われる。


 花期は5-6月頃。


コバンソウ コバンソウ
明るい草地に生えるコバンソウ  2017年5月 南丹市 花序にぶら下がる小穂  2017年5月 南丹市
コバンソウ コバンソウ
小穂は淡緑色~黄褐色 小判に似ている  2017年5月 南丹市 小穂は有毛  2017年5月 南丹市
コバンソウ コバンソウ
小穂の枝は非常に細いが強靭  2016年5月 南丹市 茎葉の基部  2016年5月 南丹市
コバンソウ コバンソウ
茎は直立する  2013年5月 (京丹後市) 道端に生えるコバンソウ  2013年5月 (京丹後市)
コバンソウ コバンソウ
小穂は数個~10個ほどつく  2013年5月 (京丹後市) 若い小穂  2013年5月 (京丹後市)
コバンソウ(動画)
2019年6月  南丹市
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