キショウブ
アヤメ科アヤメ属の多年草(学名:Iris pseudacorus) ヨーロッパから西アジア原産の帰化植物。観賞用として明治期に渡来して以来、人為的な移植や逸出により全国に分布するようになった抽水植物。太い根茎が地下を這って増える。口丹波地域では溜池や河川の浅瀬または岸辺、自然度の高い水路周辺の湿地などで生育している。草丈は80~130cmほど。葉は剣状で2列に並び、先端は鋭く尖る。葉の幅は2~3cmで両面で偽中央脈が隆起している。茎は分枝し、枝先に1~2個の花をつける。花の色は明るい黄色で、ボート型をした2個の苞葉に抱かれる。花の外花被片は大型で、3個あって下垂する。内花被片は小さく、同じく3個あって上を向く。 繁殖力が非常に強く、外来生物法で要注意外来生物に指定されているが、花が美しいため人為的な移植が繰り返されている。 花期は5-6月頃。 |
棚田の水路で群生するキショウブ 2016年5月 京丹波町 | 葉は剣状で先端は鋭頭 2016年5月 京丹波町 |
枝先に花をつける 2016年5月 京丹波町 | 花被片 2016年5月 京丹波町 |
未熟な果実 2014年8月 京丹波町 | 未熟な果実 2014年8月 京丹波町 |
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