キクモ

 オオバコ科シソクサ属の多年草(学名:Limnophila sessiliflora)

 本州、四国、九州に分布し、水田や溜池畔などの湿った場所に生え、沈水状態でもよく生育する抽水植物。京都府のレッドリストには記載されていないが、口丹波ではあまり見かけない。基本的には抽水性の植物だと思える。泥底の地中に地下茎がのびて増え、水面より上に気中葉を展開して花をつける。気中葉は5~8個輪生し、葉は羽状に深裂する。水中葉は1~3回羽状に全裂して、各裂片は細い糸状となる。花は唇形花で気中葉の葉腋につき、色は淡紅紫色をしている。花の下唇は3裂して、裂片の先は尖っている。花は花冠が開かないまま脱落することがある。また水中葉の葉腋に閉鎖花をつけることがある。
 キクモは水溜りの無い秋の水田でもよく育ち、湿性~抽水性~沈水性いずれにも当てはまる水生植物だが、ここでは抽水植物としている。

 花期は9月-10月頃。


キクモ キクモ
茎頂に気中葉を出している   2014年9月  亀岡市 花は気中葉の葉腋につく   2014年9月  亀岡市
キクモ キクモ
2014年9月  亀岡市 下唇の裂片は先が尖っている   2014年9月  亀岡市
キクモ キクモ
沈水状態で群生していた   2014年9月  亀岡市 水中葉の裂片は細い糸状   2014年9月  亀岡市
キクモ(動画)
2017年8~9月 南丹市ほか
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