キクバヤマボクチ

 キク科ヤマボクチ属の多年草(学名:Synurus palmatopinnatifidus)

 近畿地方以西の本州、四国、九州に分布しているヤマボクチで、口丹波では山麓や林道脇に多く自生している。晩秋に花茎をのばしてアザミのような花を咲かせる。葉は茎の下の方へいくほど大きく、掌状に深裂し、これがキクバ(菊葉)の由来のようだ。葉裏には綿毛が密生し白っぽく見える。また葉にはアザミのような棘はない。
 年数を経た大きな株になると、花茎は多く枝分かれして、たくさんの花を咲かせる。しかしこれには相当なエネルギーを要するようで、若い株では開花した翌年は花茎をのばさず、根生葉だけを出して栄養を溜め込むことに専念するものがある。花茎は長いものでは1m以上になる。頭花は重そうで、俯き加減に咲く。果実には冠毛があり遠くまで風に運んでもらうような造りになっているが、なかなか子離れの悪い植物で、翌年の2月を過ぎても残っていることもある。雨に打たれてさらに重くなった頭花に耐えかねて茎が倒れてしまうこともあるようで、親株を中心にその周囲に子株が多く生育している自生地も多い。

 花期は10月-11月頃。


キクバヤマボクチ キクバヤマボクチ
2013年2月  植栽 果実  2013年2月  植栽
キクバヤマボクチ
2012年12月  南丹市
キクバヤマボクチ キクバヤマボクチ
2012年11月  植栽 2012年11月  京丹波町
キクバヤマボクチ キクバヤマボクチ
2012年11月  京丹波町 2012年11月  京丹波町
キクバヤマボクチ キクバヤマボクチ
2012年10月  南丹市 2012年10月  南丹市
キクバヤマボクチ キクバヤマボクチ
2012年10月  南丹市 2012年10月  南丹市
キクバヤマボクチ キクバヤマボクチ
2012年9月  南丹市 2012年9月  南丹市
キクバヤマボクチ キクバヤマボクチ
2011年11月  京丹波町 2011年11月  京丹波町
キクバヤマボクチ キクバヤマボクチ
2011年11月  京丹波町 2011年11月  京丹波町
キクバヤマボクチ(動画)
2018年10月・11月(京丹波町)
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