キクバヒヨドリ

 キク科ヒヨドリバナ属の多年草(学名:Eupatorium makinoi)

 本州、四国、九州に分布。京都府には非常に少なく絶滅寸前種にランクされ、これまで口丹波地域では生育地が見つかっていなかった。茎は直立して100cmほどになり、葉は対生する。葉には柄があり葉身は3全裂し、各裂片はさらに浅裂~中裂する。サケバヒヨドリによく似ているが、本種の葉の裏面には腺点が密に有り、サケバヒヨドリには腺点が無いことで区別できる。茎や枝先に散房花序を形成し、晩夏から秋にかけて白色から淡紅紫色の花をつける。花は筒状花のみの頭花。果実は痩果で冠毛がある。


 花期は8-10月頃。


キクバヒヨドリ キクバヒヨドリの花序
路傍の草地で咲くキクバヒヨドリ  2018年9月 (京丹波町) 花はヒヨドリバナと変わらない  2018年9月 (京丹波町)
キクバヒヨドリの花序 キクバヒヨドリの茎
花序  2018年9月 (南丹市) 茎や枝には上向きの屈毛が密生していた  2018年9月 (京丹波町)
キクバヒヨドリの葉 キクバヒヨドリの葉
葉は対生  2018年9月 (南丹市) 葉は3全裂している  2018年9月 (南丹市産)
キクバヒヨドリの葉 キクバヒヨドリの葉
葉には短い葉柄がある  2018年9月 (京丹波町) 葉の裏面に腺点が密にある  2018年9月 (京丹波町)
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