ケヤブハギ

 マメ科ヌスビトハギ属の多年草(学名:Desmodium podocarpum subsp. fallax)

 本州、四国、九州に分布。日陰の林縁などに生育している。ヌスビトハギの変種にヤブハギがあり、本種は全体的に多毛なタイプ。草丈60~100cmほど。葉は互生し、茎の下部に集まってついている。葉には長い柄があり、3小葉からなる。小葉は広卵形で、中心より基部に近い方に最大幅の部分がある。頂小葉の先端はやや尾状となる。小葉の両面には毛が生えている。また茎から葉柄、花柄にも毛がある。茎頂に花序ができ、淡紅紫色の小さな蝶形花をややまばらにつける。果実は節果で、普通小節果が2個つく。節果には先端に鉤状の棘があり、動物の体毛などにひっついて運ばれる。(ひっつき虫)


 花期は7-9月頃。



ケヤブハギ ケヤブハギ
林縁の草地に生えるケヤブハギ  2016年7月  高槻市 葉柄基部には托葉がある  2016年7月  高槻市
ケヤブハギ ケヤブハギ
花序  2016年7月  高槻市 花は小さな蝶形花 花序にも毛が生えている  2016年7月  高槻市
ケヤブハギ ケヤブハギ
葉の表面  2016年7月  高槻市 葉の表面 全体に毛が生えている  2016年7月  高槻市
ケヤブハギ ケヤブハギ
葉の裏面  2016年7月  高槻市 葉の裏面 葉柄にも毛が生えている  2016年7月  高槻市
ケヤブハギ ケヤブハギ
右側の大きな葉はヤマニガナの葉  2015年10月  右京区京北 節果  2015年10月  右京区京北
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