カヤラン

 ラン科カヤラン属の多年草(学名:Sarcochilus japonicus)

 本州、四国、九州に分布。空中湿度の高い谷間の植林地内や寺社の境内にあるスギ、ヒノキ、サクラ、イチョウなどの樹幹や枝、岩上に着生するラン科植物。多くの長い気根を出して樹皮に密着し、茎は下向きにのびる。スギの枝などに着くものは、宙ぶらりんで不安定な格好に見えるが、カヤランにしてみると最も居心地の良い状態なのだろう。常緑で葉は互生し、葉身は披針形。花茎は細く、葉腋から出て分枝した枝先に1個の花をつける。花は黄色で下向きに咲く。果実は細長い棒状で、熟すと縦に裂けて、ブラブラと風に揺られながら種子を飛ばす造りになっている。
 口丹波地域には広く、また多く自生するランだが、京都府では準絶滅危惧種にランクされている。


 花期は4月-5月頃。


カヤラン カヤラン
カイヅカの枝に着生していた   2014年9月  南丹市 空の果実は長く残る 画像の果実は前年のもの   2014年7月 右京区京北
カヤラン カヤラン
2本の気根で支えていた   2014年7月 右京区京北 花   2015年5月 右京区京北
カヤラン カヤラン
未熟な果実がぶら下がっている  2013年9月 南丹市 落下したもの  2013年7月 右京区京北
カヤラン カヤラン
2013年5月 南丹市 枝が折れ落下したもの  2013年4月 京丹波町
カヤラン カヤラン
2012年3月 京丹波町 2012年4月 植栽
カヤラン カヤラン
2012年5月 右京区京北 2012年5月 右京区京北
カヤラン カヤラン
2013年1月 右京区京北 2013年1月 右京区京北
カヤラン(動画)
2017年5月 右京区京北
 ユーチューブのアカウントをお持ちの方へ
再生中の動画の右下隅に出ている小さな「ネコ」の画像をクリックするとyatagarasuチャンネルのチャンネル登録ができます。チャンネル登録していただけると大変励みになります。
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)





inserted by FC2 system