カラスノゴマ

 アオイ科カラスノゴマ属の1年草(学名:Corchoropsis crenata)

 関東以西の本州、四国、九州に分布。口丹波では山村の林縁の草地に、小さな群落を形成して生えている。全体的に白い星状毛が生えているが、見た目には目立たない。しかし葉に触れると柔らかな厚みが感じられ、多少ざらつく。茎は直立して草丈30~50cmほどのものが多く、葉は互生する。葉には柄があり、葉身は卵形で縁は浅い鋸歯になる。葉腋から花柄がのびて、黄色い花を1個つける。花はぶら下がるような格好で下向きに咲く。花弁5枚の離弁花で、雄しべに見える長い5本の仮雄しべが目立つ。萼片は真後ろへ反り返る。花後に棒状の果実を結ぶ。
 京都府では希少な野草で、2015年版レッドデータブックでは絶滅危惧種のランクに入っている。


 花期は8-9月頃。


カラスノゴマ カラスノゴマ
萼は後方へそり返る   2015年9月  京丹波町 雄しべは屈折している   2015年9月  京丹波町
カラスノゴマ カラスノゴマ
花は葉の下に隠れるように咲く   2014年9月  京丹波町 花と若い果実   2014年9月  京丹波町
カラスノゴマ カラスノゴマ
ツボミ   2014年9月  京丹波町 長い仮雄しべが目立つ   2014年9月  京丹波町
カラスノゴマ カラスノゴマ
2014年9月  京丹波町 2014年9月  京丹波町
カラスノゴマ カラスノゴマ
葉の表面   2014年9月  京丹波町 葉の裏面   2014年9月  京丹波町
カラスノゴマ(動画)
2020年8月  (自宅植栽)
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