カラスビシャク

 サトイモ科ハンゲ属の多年草(学名:Pinellia ternata)

 日本各地の草地や民家の庭に生える雑草の1つ。管理人の家の庭にもたくさん蔓延っている。直下の写真4枚がそれ。庭では花の咲くものは少ないが、花の咲かない小さな株でも写真のようにムカゴを作り、これでどんどん増えていく。雑草としてむしるのは簡単だが、増えるスピードに追い付かないのが現状だ。
 初夏に咲く花は高さ30cmから、大きなものでは40cmほどの花茎がほぼ直立して、その先に通常は緑色の花を付ける。仏炎苞は5~7cmぐらいで、長い付属体が仏炎苞を突き破るような格好で上にのびる。見た目はウラシマソウのような姿をしていて、その姿がウケルのか雑草のくせに園芸店で販売されているのを見かけたりする。
 雑草、雑草と何度も書けば本種をバカにしているようにも受け取られそうだが、カラスビシャクの球茎は半夏(ハンゲ)と呼ばれて、漢方の世界では咳止めの薬なのだそうだ。


 花期は5月-8月頃。


カラスビシャク カラスビシャク
2012年10月  南丹市 2012年10月  南丹市
カラスビシャク カラスビシャク
2012年5月  自宅 2012年5月  自宅植栽
カラスビシャク カラスビシャク
2012年5月  自宅植栽 2012年5月  自宅植栽
 本種を育成する時にはよく日に当たる場所よりも半日陰の方がよいみたいだ。土も乾燥を防ぎ、特に夏場は毎日1度は灌水を行うようにする。痩せた場所でも多く見かけるので、肥料は控えめの方がいいと思う。ちなみに管理人は肥料は一切与えていない。(ただし用土には腐葉土を少し混ぜている) 冬季は休眠しているので、植替えはそのタイミングでするのがベスト。増やすのはムカゴを採って浅く植え付けるといいだろう。植え替える親株も、深く植えない方がいい。
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