カンサイタンポポ

 キク科タンポポ属の多年草(学名:Taraxacum japonicum)

 近畿地方以西の本州、四国、九州、沖縄と分布域は広い。黄色い花のタンポポで、日本で独自に進化した在来種。口丹波地域でのカンサイタンポポは、外来種のセイヨウタンポポに数では圧倒されているが、探せばそれほど少なくはない。この2種はよく似ているが、、花を見れば簡単に見分けることができる。花を包む総苞片が外に向かって反り返っているのがセイヨウタンポポで、キュッと引き締まってしっかりと花を包んでいるのがカンサイタンポポをはじめとする在来種のタンポポだ(シロバナタンポポの総苞片は反り返っている)。ありふれた雑草のタンポポだが、見分けながら歩くと結構楽しい。
 本種はセイヨウタンポポに較べると花はやや小振り。根生葉は羽状に深裂するものから、殆ど切れ込まないものまであり多様。総苞片の小角突起は無いか、殆ど目立たない。
 京都府内に分布する在来のタンポポは、他にケンサキタンポポ、ヤマザトタンポポ、シロバナタンポポクシバタンポポがある

 花期は4月-5月頃。


カンサイタンポポ カンサイタンポポ
花の色は黄色  2016年4月  右京区京北 総苞片の小角突起は殆ど無い  2016年4月  右京区京北
カンサイタンポポ カンサイタンポポ
葉の切れ込みが小さいタイプ  2016年4月  京丹波町 総苞  2016年4月  京丹波町
カンサイタンポポ カンサイタンポポ
2012年4月  亀岡市 2012年4月  亀岡市
 上の左の写真で黄色い花を支えるように包んでいる緑色の部分が総苞
カンサイタンポポ(動画)
2020年4月  (南丹市)
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