カノツメソウ

 セリ科カノツメソウ属の多年草(学名:Spuriopimpinella calycina)

 ほぼ全国に分布。口丹波地域では山麓の林縁などに生育している。茎は細く草丈50~100cmほど。根生葉や茎の下部の葉は2回3出複葉で、茎の上部の葉は1回3出複葉。小葉は披針形で不規則な浅い鋸歯があり、質はやや硬く、脈上や葉の縁に短い剛毛が生えている。茎頂や枝先に複散形花序をややまばらにつくり、白色の小さい花を咲かせる。花弁5個で花弁の先端は内側に曲がる。総苞片や小総苞片は線形で短い。果実は長さ4~5mmの長卵形。日本固有種。別名ダケゼリ。京都府では準絶滅危惧種にランクされ、数は多くない。


 花期は8-9月頃。


カノツメソウ カノツメソウ
林縁に生育するカノツメソウ  2017年9月 右京区京北 花序の数は少ない  2017年9月 右京区京北
カノツメソウの花 カノツメソウの葉
花と若い果実  2017年9月 右京区京北 茎下部の葉は2回3出複葉  2017年9月 右京区京北
カノツメソウの茎葉 カノツメソウの葉
茎中部以上の葉は1回3出複葉  2017年9月 右京区京北 小葉は披針形で縁に短い毛が生えている  2017年9月 右京区京北
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