ジャケツイバラ

 マメ科ジャケツイバラ属の落葉低木(学名:Caesalpinia decapetala var. japonica)

 本州、四国、九州に分布するツル性の樹木。よく分枝して、枝には非常に鋭い刺がある。葉は互生して2回偶数羽状複葉で、3~8対の羽片がつく。羽片には10対前後の小葉がつき、小葉は長楕円形で長さは2cm前後。表面は緑色で裏面は白っぽい。枝先に20~30cmほどの総状花序を出し、黄色い花を多数つける。花の直径は25~30mmほどで、花弁は5個。上側の花弁1個は小形で赤い筋が目立つ。果実は豆果。口丹波地域では主に山間部に多く生育していて、基物が無い場合は地面を這ったり、または互いに枝を絡め合って生育している。植林地が皆伐された陽当たり良い山の斜面などにいち早く進出するパイオニア的植物で、そうした場所では、本種とケシ科のタケニグサの大きな群落がよく見られる。


 花期は5-6月頃。


ジャケツイバラ ジャケツイバラ
開けた山の斜面を埋め尽くすジャケツイバラ  2014年5月 右京区京北 横にのびるジャケツイバラ  2014年5月 右京区京北
ジャケツイバラ ジャケツイバラ
枝の刺は硬く 非常に鋭い  2014年5月 右京区京北 ジャケツイバラの葉  2014年5月 右京区京北
ジャケツイバラ ジャケツイバラ
花には長い柄がある  2014年5月 右京区京北 花序  2011年6月 南丹市
ジャケツイバラ ジャケツイバラ
小さい花弁に赤い斑があり 雄しべの花糸も赤褐色をしている  2011年6月 南丹市 葉と花序をほぼ同時に出す  2010年5月 南丹市
ジャケツイバラ ジャケツイバラ
ツボミ  2010年5月 南丹市 前年の果実と種子  2010年5月 南丹市
ジャケツイバラ(動画)
2019年5月  南丹市
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