イワガラミ

 アジサイ科イワガラミ属の落葉藤木(学名:Schizophragma hydrangeoides)

 ほぼ全国の山地に分布するツル性の樹木。口丹波地域では林縁の高木や、林道沿いの岩壁をよじ登っているものを見ることができ、場所によっては、高所から垂れ下がっていることも多い。よく枝を分け、幹や枝から気根を出す。樹皮は灰褐色。葉は対生し、長いもので10cmほどの葉柄があり、葉身は広卵形。葉は先端が尖り、縁は粗い鋭鋸歯となる。枝先に直径10~20cmの比較的大きな花序をつくり、両性花と装飾花をつける。装飾花の萼片は1個で白色。遠目にもよく目立つ。両性花は小さくて多数つく。両性花の花弁は5個あるが、先端が癒着していてシベがのびると持ち上げられて脱落する。雄しべは10個で雌しべより長く、放射状に広がる。花糸は白色で、花弁と葯は淡黄白色。果実は蒴果。よく似たものにツルアジサイがあり、ツルアジサイの装飾花につく萼片は3~4個あり区別できる。


 花期は5-7月頃。


イワガラミ イワガラミ
スギの木にのぼるイワガラミ  2017年6月 南丹市 幹  2017年6月 南丹市
イワガラミ イワガラミ
装飾花の萼片は1個  2017年6月 南丹市 両性花  2017年6月 南丹市
イワガラミ イワガラミ
葉 鋸歯の先端は鋭く尖る  2017年6月 南丹市 5月下旬頃から開花が始まる  2015年5月 南丹市
イワガラミ イワガラミ
葉の裏面  2013年6月 南丹市 開花直前  2013年6月 南丹市
イワガラミ(動画)
2018年6月  南丹市
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