イワガネソウ

 イノモトソウ科イワガネゼンマイ属の多年草

 常緑のシダ植物。全国に分布し、口丹波地域では山地の日陰で湿った場所に生える。根茎は長く這い、葉はまばらに出て株立ち状にはならない。葉柄や羽片は無毛。葉身は1~2回羽状複葉で3~5対あり、頂羽片がある。羽片の先端は次第に細くなって鋭頭。縁には細かな鋸歯があり、裏面側脈は交差しながらのびて網目状となる。ソーラス(胞子嚢群)は側脈上につき、包膜はない。
 イワガネソウは口丹波では普通種で、域内各地で生育している。そうした自生地では、稀にフイリイワガネソウと呼ばれる品種が現れることがある。
 よく似たイワガネゼンマイは羽片の先が急に細くなり、側脈は平行脈で網目状にならないことで見分けることができる。




イワガネソウ イワガネソウ
日陰に生えるイワガネソウ  2015年8月  南丹市 葉の表面には光沢がある  2015年8月  南丹市
イワガネソウ イワガネソウ
葉柄には光沢がある  2015年8月  南丹市 中軸は緑色(わら色)  2015年8月  南丹市
イワガネソウ イワガネソウ
羽片の先は徐々に細まって先端は尖る  2015年8月  南丹市 羽片の裏面  2015年8月  南丹市
イワガネソウ イワガネソウ
羽片の裏面  2015年8月  南丹市 側脈は網目状  2015年8月  南丹市
イワガネソウ イワガネソウ
渓流沿いなどに多い  2015年7月  京丹波町 鱗片に覆われた根茎  2015年7月  京丹波町
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