イヌツルウメモドキ

 ニシキギ科ツルウメモドキ属の落葉ツル性樹木(学名:Celastrus orbiculatus f. papillosus)

 全国に分布するツルウメモドキの品種で、葉の裏側の脈上に乳頭突起があり、脈に畝状の隆起が見られるものの名称。口丹波地域では山間部の林縁などに生え、全長10m近いものがある。樹皮は灰白色で、葉は対生する。葉には1~2cmの柄があり、葉身は長さ4~10cmの広楕円形。葉の縁に浅い鋸歯がある。雌雄異株。葉腋に集散花序を形成して、直径6~8mmの黄緑色で目立たない花をつける。果実は蒴果で直径10mm未満。落葉する頃に黄色く熟して3つ(または4つ)に割れる。種子は橙紅色の仮種皮に包まれている。


 花期は5-6月頃。



イヌツルウメモドキ イヌツルウメモドキ
果実期のイヌツルウメモドキ 果実は4裂するものもある  2016年11月 右京区京北 熟した果実と種子  2016年11月 右京区京北
イヌツルウメモドキ イヌツルウメモドキ
落石防止フェンスを乗り越える成木  2016年10月 右京区京北 成木の幹  2016年10月 右京区京北
イヌツルウメモドキ イヌツルウメモドキ
果実が完熟する頃に葉は枯れる  2016年10月 右京区京北 果実 先端に花柱が残っている  2016年10月 右京区京北
イヌツルウメモドキ イヌツルウメモドキ
葉の表面 縁に浅い鋸歯がある  2016年10月 右京区京北 葉の裏面 脈上に畝状の隆起と乳頭突起がある  2016年10月 右京区京北
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