イヌトウバナ

 シソ科トウバナ属の多年草(学名:Clinopodium micranthum)

 全国の山地に生える本種は、日当たりの悪い林道脇の草むらなどを好んで、小さな群落をよく作っている。トウバナとよく似ているが、以下の写真は緑色の萼と、萼に生える毛が目立つのでイヌトウバナと同定した。
 花穂につく直径5mmほどの小さな花は、一斉に咲いているところを見たことがなく、いつもまばらに咲くのが本種の流儀のようだ。花色は白色だが、よく見ると薄らと紫が混じっている。

 また口丹波の山地ではヤマトウバナという同属の植物も自生している。どちらも葉に同じ粗い鋸歯の歯をもつが、ヤマトウバナの方がほっそりとした長楕円形なので区別できる。また花期もずれている。


 花期は8月-10月頃。


イヌトウバナ イヌトウバナ
2012年8月  京丹波町 2012年9月  京丹波町
イヌトウバナ
2012年9月  京丹波町
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