イヌタヌキモ

 タヌキモ科タヌキモ属の多年草(学名:Utricularia australis R. Br.)

 全国に分布。口丹波では山間部の貧栄養な溜池に自生している。水中に浮遊する沈水植物で、根は持たず葉の基部近くに捕虫嚢を出し、ミジンコや小さなボウフラなどを捉えて栄養源とする食虫植物。普段はペタンコな捕虫嚢は獲物が触れると口を開け、一気に水を吸い込んで水流によって獲物を中に取り込む仕掛けになっている。茎は分枝しながら長いものでは100cmほどになる。葉は互生し、基部で2本に分かれ、さらに平面的に羽状に細裂する。この仲間では捕虫嚢が多い方だが、少ないものもある。花茎は通常の茎よりも太く、10~30cmほどのばして水面上で濃い黄色の花をつけるが、花をつけないことも多い。(花の画像はありません)殖芽は長楕円形で褐色を帯びる。
 京都府内では最も多いタヌキモだが開発等で数を減らし、府では絶滅危惧種にランクされている。

 花期は7月-9月頃。


イヌタヌキモ イヌタヌキモ
根は持たない   2014年8月  亀岡市産 この枝に捕虫嚢はついていない   2014年8月  亀岡市産
イヌタヌキモ イヌタヌキモ
2014年8月  亀岡市産 2014年8月  亀岡市産
イヌタヌキモ イヌタヌキモ
2014年8月  亀岡市産 2014年8月  亀岡市産
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