イヌシダ

 コバノイシカグマ科コバノイシカグマ属の多年草

 全国に分布。夏緑性のシダ植物。暖地では秋に出た栄養葉は枯れずに冬を越し、口丹波地域でも越冬葉が見られる。山地の林縁の岩上や石垣、湿った斜面など多くの場所に生えている。根茎は細く、葉は株立ちする。全体に多毛で、葉柄には白い開出毛が目立っている。葉身は2回羽状中裂(または深裂)で、表裏ともに毛が生え光沢はない。葉はやや2形で、栄養葉は小さく地面に伏すように出て、ソーラス(胞子嚢群)のつく葉は長くのびる。ソーラスは裂片の縁につく。




イヌシダ イヌシダ
山地の斜面に生えるイヌシダ  2015年5月  右京区京北 ソーラスをつける若い葉  2015年5月  右京区京北
イヌシダ イヌシダ
葉の裏面 裂片の縁にソーラスがついている  2015年4月  右京区京北 葉柄 開出毛が目立つ  2015年4月  右京区京北
イヌシダ イヌシダ
フィドルヘッド  2015年4月  右京区京北 下部の葉は越冬葉  2015年4月  右京区京北
イヌシダ イヌシダ
越冬する葉  2014年12月  南丹市 ソーラスをつけた葉は枯れている  2014年12月  南丹市
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