イヌミゾハコベ
ミゾハコベ科ミゾハコベ属の1年草(学名:Elatine triandra Schkuhr var. triandra) 本州、四国、九州に分布。湿生植物で沈水状態でも生育できる。口丹波地域では主に水田で生育している。稲刈り後の湿田などでは茎は地を這い四方に広がる。葉は対生し肉質で長さ5~12mm、幅2~3mm程度。光沢がある。沈水状態での葉は長さ25mm、幅4mmほどになり質は薄い。花は葉腋に1個つき、直径1mm程度で非常に小さい。花の色は紅紫色で花弁3個、雄しべ3個に雌しべは1個。沈水状態では閉鎖花をつける。果実は扁球形の蒴果で直径2mmほど。 花や果実に1mm程度の柄のつくものをミゾハコベ(var.pedicellata)。無柄のものはイヌミゾハコベと区別され、2015年版京都府自然環境目録にはイヌミゾハコベのみが記載されていて、府の準絶滅危惧種に指定されている。府内での採集記録が少なく、標本がすべて無柄であったためとある。本ページの画像のものは、目録に準じてイヌミゾハコベとしているが、有柄の果実もあるようなのでミゾハコベなのかも知れない。また当地においては数も少なくない。 花期は6-10月頃。 |
湿田に生えるイヌミゾハコベ 2016年10月 京丹波町 | 花の直径は約2mm 花弁は3個 2016年10月 京丹波町 |
湿潤な場所に多い 2016年11月 京丹波町 | 晩秋にも盛んに結実する 2016年11月 京丹波町 |
果実に柄がある(矢印の部分) ミゾハコベかも? 2016年11月 京丹波町 | 果実に柄がある(矢印の部分) これもミゾハコベ? 2016年11月 京丹波町 |
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