イヌガヤ

 イヌガヤ科イヌガヤ属の常緑小高木(学名:Chephalotaxus harringtonia f. drupacea)

 本州、四国、九州に分布する裸子植物。口丹波地域では山地の林縁や林床に多く生育しているが、背の高いものはあまり見ない。幹の樹皮は暗褐色で、縦にひび割れ剥がれる。枝はまばらに出て、やや下垂気味に長くのびる。幹につく葉は螺旋状につき、枝につく葉はほぼ2列に並ぶ。葉は扁平な線形。革質で表面には光沢があり、先端は鋭く尖るが、柔らかいので触れてもそんなに痛くない。葉の裏面には白色の2条の気孔帯があり、気孔帯の幅は広くよく目立つ。雌雄異株。雄花序は葉腋に多数つく。花期の雄花序は淡黄色の球形をしている。雌花は枝先につき、緑色で目立たない。裸子植物なので果実に見えるのは種子で、肉質の外種皮に包まれている。種子は熟すと紫褐色になる。


 花期は3-4月頃。



イヌガヤ イヌガヤ
樹皮  2016年11月 亀岡市 葉の裏面 白い気孔帯がよく目立つ  2016年11月 亀岡市
イヌガヤ イヌガヤ
若い雄花序  2016年11月 亀岡市 果実  2016年9月 右京区京北
イヌガヤ イヌガヤ
熟した種子  2014年10月 南丹市 種子は肉質の外種皮に包まれている  2014年10月 南丹市
イヌガヤ イヌガヤ
若い種子  2013年6月 南丹市 実生苗 直立する幹の葉は螺旋状  2013年1月 右京区京北
イヌガヤ イヌガヤ
幹につく葉は螺旋状につく  2012年12月 南丹市 雄花序  2012年4月 (右京区嵯峨)
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