スズシロソウの育成記録



 スズシロソウはアブラナ科の多年草で、冬季も常緑越冬します。耐寒性には優れていますが、耐暑性にはやや弱い部分があります。野生では山地を流れる河川の、落ち込む斜面などに群生していることが多く、やや湿った土と半日陰を好むように思われます。早春に白色の小さな4弁花を多数つけ、その頃から盛んに匍匐枝(ランナー)を出して、ランナーの途中や先端に子株を作り増殖します。自生地で群生するのはこのためで、多くの株が手をつないでいるように繋がっています。ランナーを切って子株を植え替えると、簡単に増やせます。植木鉢、プランター、露地植えの全てに適した山野草で、丈夫で育てやすい種類です。

 ここでは、植栽しているスズシロソウのライフ・サイクルを紹介しています。 
スズシロソウ  2012年8月中旬  子株をポットに移植しました。

 植え替えでは、あまり密に植え付けないようにします。成長速度が速いので、左のポットでも、すぐに溢れるほどのボリュームになります。
スズシロソウ
スズシロソウ  2013年2月下旬  ツボミができています。

 その年の気候や気温にもよりますが、おおよそこの時期にツボミがつくられます。
スズシロソウ
スズシロソウ  2013年3月中旬  開花が始まりました。

 花は次々と咲きます。

 春の花は黄色い花が多い中、スズシロソウの白い花は、庭の小さなアクセントになります。
スズシロソウ  2013年3月中旬  生長の早い植物です。

 開花とほぼ同時期からランナーをのばします。切り立った岩壁などでも群生できるのは、このランナーのおかげです。子株もどんどんできていきます。
 
 鉢植えやプランターでの栽培の場合、用土は特に選びません。水はけの良い市販の用土に腐葉土を2~3割程度混ぜておけば、最初の年には肥料を与えなくてもよく育ちます。よく増える植物なので、毎年秋頃に植え替えをするといいのでは? と思っています。
 冬も土が乾かないように灌水をしています。特に晴れた日が続くような時には、1日1回朝か夕方に水を与えるようにしています。耐寒性には優れています。少々霜に当たっても枯れることはありませんが、できれば霜に当てない方が無難です。積雪については特に問題はないと思っています。
 夏はできるだけ風通しの良い場所に置き遮光するようにします。涼しい場所に自生する植物なので、猛暑と蒸れには注意します。

  (サイト内リンク)自生地のスズシロソウ

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