ラショウモンカズラの育成記録



 ラショウモンカズラは山地のやや湿った日陰に自生しています。育成は容易な山野草の1つですが、特に夏場は終日日光が当たるような場所には置かないように注意します。庭植えの場合は他の植物(広葉樹など)の根元付近で、日陰になる場所に植えるようにします。また室内での栽培にも適しています。
 灌水は土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えます。夏場は日照・気温によって朝夕2回与えた方がよい日もあります。肥料は土に腐葉土が混じっていれば秋に少量の固形肥料を置肥する程度で構いません。また用土は特に選びません。市販の鹿沼土や赤玉土を混ぜたもので大丈夫ですが、粒の小さいものの方がいいでしょう。私は小粒の赤玉土と桐生砂を適当に混ぜて、冬に山で集めた枯葉を少々混ぜたもので育てています。

 ここでは、植栽しているラショウモンカズラのライフ・サイクルを紹介しています。 ラショウモンカズラは常緑の草本です。
ラショウモンカズラ  2012年9月中旬  株分けした子株の移植

 花後にのびた匍匐茎(ランナー)から出た新しい芽の部分を適当にカットして土に挿し込んだ画像です。 大丈夫? と思えるほど小さいですが、これでいいんです。
ラショウモンカズラ  2013年2月上旬  冬越し中の親株です。

 赤味を帯びたシワシワの葉にはシソ科の植物の特徴が出ています。

 この時期は、日の当たる場所に置いています。
ラショウモンカズラ  2013年4月中旬  花期に入ったラショウモンカズラです。

 この株は1番上の画像の子株の中の1つです。早春に咲くラショウモンカズラは3月に入ると急生長し、4月にはこんなに立派な姿になります。

 置いている場所は、家の北面で終日直射日光に当てていません。
ラショウモンカズラ  2013年7月中旬  花後にのびた匍匐茎です。

 個体差はありますが、長いものでは1m以上ものびて、各節から芽を出したり、根を出したりします。
ラショウモンカズラ  2013年7月中旬  匍匐茎から出た根
ラショウモンカズラ  2013年7月中旬  匍匐茎の先端

 匍匐茎は適当にカットして別の鉢に移植します。その時、根が出ていなくても茎を挿しておけば発根します。

 このような形で株分けをすれば、今年は1本だったものが、翌年には複数本となり、その殆どが美しく花をつけてくれます。

 もちろん親株も1回り大きな株となって、より多くの花をつけてくれます。
 
 冬も土が乾かないように灌水をしています。特に晴れた日が続くような時には、1日1回朝夕のどちらかに水を与えるようにしています。山野草なので耐寒性は優れています。少々霜に当たっても枯れることはありませんが、葉が傷むことは十分考えられるので、できれば霜に当てないように注意します。積雪については特に問題はないと思っています。
 夏はできるだけ風通しの良い場所に置くようにします。涼しい場所に自生する植物なので、猛暑と蒸れには注意します。

  (サイト内リンク)自生地のラショウモンカズラ

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