ホザキノミミカキグサ

 タヌキモ科タヌキモ属の多年草(学名:Utricularia caerulea)

 ほぼ全国に分布する食虫植物。口丹波地域では陽当たりの良い山間部の貧栄養湿地に生育している。地中に細い根茎が横走し、ところどころから根生葉を出す。根茎にはまばらに約1mmほどの捕虫嚢がつき、泥中の動物プランクトンを捕えて栄養源にしている。根生葉はさじ形。花茎は細く直立し、高さ5~20cmほどで、鱗片状の葉が数個つく。花は花茎に数個つき、長さ5mmほどで淡紫色。花柄はごく短く、苞は鱗片葉と同形。花弁は2唇形で、下唇の方が大きい。花の下部から前方に長くのびる距がある。果実は丸い蒴果。京都府では湿地の開発や遷移によって数が減少し、準絶滅危惧種にランクされている。
 よく似たものにムラサキミミカキグサがり、同じ場所に生育していることがある。


 花期は6-9月頃。


ホザキノミミカキグサ ホザキノミミカキグサの花
花の下の距は花弁より前に突き出る  2017年8月 産地は非公開 下唇弁の白い斑紋がよく目立つ  2017年8月 産地は非公開
ホザキノミミカキグサの花 ホザキノミミカキグサの根生葉
正面から見た花 上唇弁はとても小さい  2017年8月 産地は非公開 根生葉はさじ形  2017年8月 産地は非公開
ホザキノミミカキグサ(動画)
2017年8~9月  産地は非公開
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