ヒトツボクロ

 ラン科ヒトツボクロ属の多年草(学名:Tipularia japonica)

 本州、四国、九州の山地の林床に生える小さな地生ラン。京都府内では希少植物となっている。
 葉は1枚だけで、長卵形。基部は心形となる。葉の長さは4~7㎝で長い葉柄がある。葉の表面の主脈上は白く、ごく小さな白斑が数個見られる。また葉の裏側は鮮やかな紅紫色をしている。春から初夏にかけて10~20㎝の花茎をのばし、下向きの花を疎らにつける。花の色は淡緑色で目立たない。唇弁には約4mmの距がある。また毎年花をつけるとは限らないようだ。地中の偽鱗茎は毎年新しくなり、新旧数個が数珠状に並んでいる。
 京都府レッドデータ・ブックでは絶滅危惧種。近畿レッドデータ・ブックでは絶滅危惧種Aとされている。

 このような小さな植物は、なかなか探しても見つかるものではなく、偶然の出会いに期待するしかない。

 花期は5月-6月頃。


ヒトツボクロ ヒトツボクロ
果実  2015年9月  南丹市 未熟な果実  2015年8月  南丹市
ヒトツボクロ ヒトツボクロ
未熟な果実  2015年8月  南丹市 果実期に入ると葉は枯れる  2015年8月  南丹市
ヒトツボクロ ヒトツボクロ
花茎の上部に花がつく  2015年6月上旬  南丹市 花はまばらに数個つく  2015年6月上旬  南丹市
ヒトツボクロ ヒトツボクロ
花  2015年6月上旬  南丹市 花  2015年6月上旬  南丹市
ヒトツボクロ ヒトツボクロ
地盤の安定した法面に生えていた  2015年4月下旬  右京区京北 花茎が顔を出していた  2015年4月下旬  右京区京北
ヒトツボクロ ヒトツボクロ
花茎  2014年5月下旬  南丹市 ツボミ  2014年5月下旬  南丹市
ヒトツボクロ ヒトツボクロ
花茎上部には稜がある  2014年5月下旬  南丹市 2014年5月上旬  南丹市
ヒトツボクロ ヒトツボクロ
生えかわった葉   2013年10月  南丹市 生えかわった葉   2013年10月  南丹市
ヒトツボクロ ヒトツボクロ
2013年6月  南丹市 2013年6月  南丹市
ヒトツボクロ ヒトツボクロ
2013年6月  南丹市 2013年6月  南丹市
ヒトツボクロ(動画)
2017年11月 2018年5月~6月  南丹市
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