ヒシ

 ミソハギ科ヒシ属の1年草(学名:Trapa japonica)

 全国に分布。口丹波では農業用溜池などに多く生育している浮葉植物。水深2m以下の場所で群生し、泥底を好む。種子は泥中で越冬し、5月頃に発芽すると急生長して水面に葉を放射状に展開する。茎は細くて水中で1~2回分岐する。葉は外側のものほど葉柄が長く、葉柄の中央部付近に空気の溜まった紡錘形のフロートを持っている。これによって強風や高波でも葉は安定して浮いていることができる。葉身は三角状広卵形で、縁に低い鋸歯がある。花は直径1cmほどの4弁花で、色は白色。短い花柄がある。果実はいわゆる菱形をしていて、両側に鋭い棘がある。棘が刺さると痛く、出血することも多い。果実は食用になり、口丹波でもかつては食されてもいたようだが、最近そういった話は聞かない。


 花期は7月-9月頃。


ヒシ ヒシ
2014年9月  南丹市 2014年9月  南丹市
ヒシ ヒシ
2014年9月  南丹市 2014年9月  南丹市
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