ヒノキ
ヒノキ科ヒノキ属の常緑高木(学名:Chamaecyparis obtusa) 福島県以南の本州、四国、九州に分布する針葉樹。裸子植物。口丹波地域ではスギと並んで古くから盛んに植林され、ごく普通に見ることができる。しかしそのために自生か否かの判別が難しい。樹高は30mを超え、50mほどになるものもあるという。樹皮は灰褐色~赤褐色で、縦に裂け薄く剥がれる。神社などの檜皮葺屋根の材料として利用されるため、社叢林などに古木が残っていることがある。葉は小さく鱗片状で対生(十字対生)し、枝の上側の葉は濃緑色で、下側の葉は淡緑色をしている。下側の葉の白い気孔帯は細くY字(あるいは亀甲)模様に見え、本種の特徴となる。雌雄同株で雄花は小さく、枝先に1個ずつつき、雌花は径10mm内外の球状で、やはり枝先につく。球果は秋に熟して赤褐色になる。山地の林道脇などでは、よく実生の幼木を見るが、定期的な草刈などで大きく育つことは殆ど無い。似たものにサワラやアスナロがある。 花期は3-4月頃。 |
実生の幼株 2016年9月 右京区京北 | 枝葉 2016年8月 右京区京北 |
枝上面の葉 鱗片状で光沢がある 2016年8月 右京区京北 | 枝下面の葉 Y字状の白い気孔帯が目立つ 2016年8月 右京区京北 |
樹皮 2016年8月 右京区京北 | 樹皮は薄く縦に剥がれる 2016年4月 京丹波町 |
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