ヒンジガヤツリ

 カヤツリグサ科ヒンジガヤツリ属の多1年草(学名:Lipocarpha microcephala)

 本州、四国、九州に分布。口丹波では溜池畔の湿った場所に生えている。かつては水田周辺でも見られたと思えるが、今ではほとんど見られなくなった湿性植物。全体無毛で、茎は直立し草丈10~30cmほど。やや硬く針のように細いので、最初はイグサ科の植物かと思ったがカヤツリグサの仲間だった。葉は線形で根元に1~2枚つく。花穂には柄は無く、通常3個つき、花穂のつき方が漢字の「品」の字に似ているため「品字ガヤツリ」と名付けられた。花穂1個の大きさはせいぜい5mm未満で、多数の小穂の集合でできている。1小穂は1小花からなっている。花穂の直下には普通2枚の苞葉がやや下向きに開出する。
 京都府2015年版レッドリストで、準絶滅危惧種にランクされている。


 花期は8月-10月頃。


ヒンジガヤツリ ヒンジガヤツリ
茎頂に花穂が通常3個つく   2014年8月  亀岡市 2014年8月  亀岡市
ヒンジガヤツリ ヒンジガヤツリ
苞葉はやや下向きに開出すつ   2014年8月  亀岡市 カメムシの仲間が集まっていた   2014年8月  亀岡市
ヒンジガヤツリ ヒンジガヤツリ
矢印のような姿   2014年8月  亀岡市 3個の花穂 茎に明瞭な稜はない   2014年8月  亀岡市
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